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ストレートネック

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最近、首や肩のコリ、頭痛に悩む方が増えていますが、その背景に「ストレートネック」と「Head Forward Position(頭部前方位)」という姿勢が関係している可能性が高いとされています。
「Head Forward Position(HFP)」とは、頭が肩よりも前に出た状態を指し、この姿勢が習慣化することで、首や肩の筋肉に大きな負担をかけることが知られています。

 


 

 

ストレートネックとは?

本来、首の骨(頚椎)は緩やかなカーブを描いています。しかし、このカーブが失われて首がまっすぐになると、頭を支えるための筋肉が過剰に働き続け、さまざまな不調を引き起こします。この状態が「ストレートネック」です。

特に「HFP」がストレートネックを悪化させる重要な要因であり、日常生活の中で姿勢を見直すことが必要です。

 


 

 

2022の西川らの論文によると、以下のようなことが分かっています:

  1. 僧帽筋上部線維の過剰な活動
    HFPでは、頭の重さ(約5kg)が首の後ろや肩周辺に集中するため、僧帽筋上部線維の活動が過剰になります。

  2. 筋肉の緊張と疲労
    僧帽筋が緊張状態を保ち続けるため、肩や首に慢性的な疲労感や痛みが生じやすくなります。

  3. 長時間の姿勢がさらなる悪化を招く
    スマートフォンやPCの長時間使用によるHFPが、ストレートネックや関連する症状をさらに悪化させるリスクが高まります。

 


 

 

HFPが長期化すると、以下のような症状が現れることがあります:

  • 首や肩のコリや痛み:筋肉の過緊張が原因。
  • 頭痛:神経や血管の圧迫によるもの。
  • 姿勢の崩れ:全身のバランスが悪化し、腰痛や背中の痛みを誘発。
  • 自律神経の乱れ:睡眠障害やめまいのリスクも。

 


 

 

「HFP」とストレートネックを予防・改善するためには、次のような対策が有効です:

  1. 正しい姿勢を意識する

    • スマートフォンやPCの画面を目の高さに合わせ、頭を肩の真上に保つよう心がけましょう。
    • 座り姿勢を見直し、背筋を伸ばす習慣をつけましょう。
  2. 運動とストレッチ

    • 首や肩のストレッチ、肩甲骨を動かすエクササイズを日常的に取り入れましょう。
    • 適度な運動で全身のバランスを整えることも効果的です。
  3. 睡眠環境の改善

    • 枕の高さや硬さを見直し、首に負担のかからない寝姿勢を確保しましょう。
  4. 専門的なケア

    • 当院では、HFPやストレートネックに対するリハビリテーションを提供しています。

 


 

まとめ

現代社会で避けられない「Head Forward Position」やストレートネックは、生活習慣を見直すことで予防・改善が可能です。症状が気になる方や具体的な治療法をお探しの方は、ぜひ当院までご相談ください。あなたの健康をサポートするために最適なアドバイスとケアをご提供します。

 

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